ペーパーウェアではなく,現実に,リアルに,ワイヤードに,舞い降りた,ウェアラブル。
ザイブナー社のポマは,初めての個人向けウェアラブルPCだ。宇宙船に初めて乗り組む乗務員が受け取る機材一式といった雰囲気で,実用的格好良さも併せ持つモバイルマシンであると感じられた。一体感のあるヘッドマウントディスプレイと寝ていても使える光学ポインティング・デバイス,CFタイプのPHS用モジュールでナガラ族にも薦められる。
ステ〜キ,ステ〜キ(^_^),ホスィと思っていると,ザイブナー・ジャパンではメールで予約を受け付けているようだ。価格はオープンプライスだが,米国では1500ドル程度らしい(日本では20万円くらい?)。残念なのはOSがウインドウズCEなことだ。別にそれはウインドウズがどうこうという話ではなく,ウェアラブルにはウェアラブルに合わせたOS作りが必要ということ。パソコンのOSとPDAのOSが違うように(パームOSの普及やウインドウズCEの変遷を考えれば当然),PDAのOSとウェアラブルのOSも別物でなくちゃおかしい。ウェアラブル市場への,パームのような新規企業の参入が待たれる。
ずっと話のなかにしかなかったウェアラブルが,現実のものとなっている。歩きながらメールが着信し,メールを読み,返信をする。本屋で本を探しているときや,CD屋でCDを探しているときには,目の前にウェブブラウザを開いて検索。いつもチャットウインドウを開いていれば,もう携帯電話も要らない。ワイヤードとリアルの同期,同梱,同律。いや,リアルがワイヤードのサブにしかすぎない,と実感する,その時。
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